矯正歯科の先進国は言わずと知れたアメリカです。マウスピース矯正のいちシステムである「インビザライン」もアメリカのアライン・テクノロジー社が開発しました。権利を重んじる国ですから、同社がインビザラインに関するあらゆる権利を有しています。
「インビザライン」はマウスピースだけでなく、その治療システムも含めた名称になります。インビザラインはマウスピースの製造だけでなく、独自のアプリケーションを提供しデジタル上でのシミュレーション等を可能にしています。
症例数に合わせた評価制度
アライン・テクノロジー社は「プロバイダー」と呼ばれるランクを独自に設けており、ブロンズ・プロバイダーから始まり、ランクアップするごとに、シルバー・プロバイダー、ゴールド・プロバイダー、プラチナ・プロバイダーとなり、ダイアモンドドクター・ブラックダイアモンドドクターが最高峰となります。これらのランクづけは1年ごとの治療症例数によって決められ、たとえダイアモンドドクターに認定されたとしても、1年間の実績が不十分と判断された場合、ダイアモンドドクターを名乗ることはできません。
あくまで、症例数ベースでの評価なので、上位の評価を受けているドクターが、素晴らしいドクターであるというわけではありませんが、マウスピースによる治療症例をたくさん経験しているひとつの指標になります。
日本で数人のダイアモンドドクター
日本の矯正歯科は遅れています。矯正の分野はこれまでそれほど重要視されてきませんでした。歯科系の大学でもその傾向は強く、矯正分野を目指すのであれば、矯正の科目を選択したり、卒業後に改めて矯正治療について学ぶ必要があります。中でも、マウスピース治療はまだ新しい治療方法のため大学では学ぶことはできません。難関や名門といわれる歯科系大学を卒業したとしても、臨床でインビザラインは扱えないのです。高い技術があり、「腕がいい」と評判の歯科医でも事情は変わりません。
とはいえマウスピース矯正も矯正治療のひとつですので、やはりかみ合わせや歯の動き等矯正治療を熟知したドクターにかかることをお勧めします。その中でさらにマウスピースの治療実績が豊富な先生でしたら安心でしょう。
では、どのようにして探すか。日本でインビザラインを行なっている歯科医院はまだ少なく、ダイアモンドドクター・ブラックダイアモンドドクターと認定されている歯科医はさらに少なくなり、なかなか探すのが難しいこともあるかもしれませんが、最近ではどの歯科医院もホームページをもっていますから、「インビザライン」「ダイアモンドドクター」で検索すればヒットするでしょう。
またアライン・テクノロジー社のインビザライン専用ページでも、日本のクリニックが検索できますので、ぜひご利用ください。
歯並びスマイル(外部サイト)