悪いかみ合わせ(不正咬合)とは? その1

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あなたの歯並びは大丈夫?

 歯並びの悪さや悪い噛み合わせのことを、専門的には不正咬合(こうごう)と呼びます。タレントの明石家さんまさんはいわゆる“出っ歯”です。あれほど前歯が前に出ていれば、誰にでもわかりますし、芸人さんにとってそれが“ウリ”になっています。ただし、不正咬合の中には自分自身でもわかりにくいもの、気づかないものも少なくありません。
 あなたの歯並びは大丈夫ですか。自分の歯並びの悪さを見つけるためには、不正咬合の種類を知っておく必要があるでしょう。

4つの原因がある上顎前突

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 まず、最初に話が出ました“出っ歯”です。これは上顎前突といい、原因は4つあります。上あごの骨が前に出ている場合、上の前歯が出ている場合、その両方の場合、そして、下あごが引っこみすぎている場合です。

下あごが前に出ている反対咬合

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 上顎前突の逆で、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯を2ミリほど覆っています。下あごの骨が上あごの骨よりも前に出ている場合だけでなく、下の前歯が前に倒れている場合も少なくありません。

上下とも前に出ている上下顎前突

 上下顎前突とはその名の通り、上の前歯と下の前歯の双方が前に出ている状態をそう呼びます。横顔を見たとき、鼻の頭と下あごの先をつないだEラインよりも口元が飛び出してしまうのです。Eラインは横顔の美しさを示す基準ともいわれていますので、上下顎前突があると、美しくないと思われても仕方ありません。
 さらに、上下の前歯が出ていることで、口が閉じにくくなります。よって、常に口が開いている状態になり、決して知的には見えません。